大学生の休学ワーホリは就活に不利じゃない!|私が就活解禁前に8社から内定をもらった方法
わーいわーい!みおりんです。
ワーキングホリデー(ワーホリ)というと、よく「就活に不利になる」「帰国後の就職がうまくいかない」などという声を聞きますよね。わたしは大学3年修了と同時にカナダでワーホリをしたのですが、帰国するまで就職活動のことが不安で仕方ありませんでした。
ですが、いざ就活を始めてみると、ワーホリが不利に働いたことは一度たりともなかったのです。むしろ人事担当の方にアピールすることができたくらいでした。「ネットの情報とえらい違うな」と思いました😥
そこで今回は、ワーホリに行きたいけど就活が不安という大学生のみなさんに向けて、
- 大学休学ワーホリは本当に就活に不利なのか
- 大学休学ワーホリを就活に役立てる方法
- ワーホリ中にできる就活のやり方
などをご紹介します。わたし自身の体験に基づいた情報ですので、参考にしていただければうれしいです。
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大学休学ワーホリが就活に不利だとされる理由
そもそもなぜ、大学を休学してワーキングホリデーに挑戦することは就活に不利だと言われるのでしょうか?
それは一言でいうと、「ワーキングホリデー=遊んできた人」と見なされることが多いからです。ワーキングの部分よりホリデーの要素が強く認識されているんですね😥
それはなぜなのかというと、実際多くのワーホリ大学生たちが、帰国後「英語を使えない」「ワーホリで学んだことを聞かれてもちゃんと答えられない」という問題を抱えているからでしょう。こうした人たちのために、大学休学ワーホリは単なるお遊びと捉えられがちなのです。
こういった認識のある企業の人からすれば、
- ワーホリ経験者は入社後もまた海外に行くと言って辞めてしまうのではないか
- ワーホリ経験から英語力や学びを得られなかったということは、学習する能力が低いのではないか
と懸念を抱いてしまうため、ワーホリは就活に不利だと言われるのだと考えられます。
ちなみに、ワーホリ休学で学年を1つおりるくらいのことは、年齢的には何の問題もありません。
大学休学ワーホリを就活に役立てる方法
まずはわたしの体験をもとに、大学生が休学ワーホリを就活に不利にせず、むしろ有利に働かせる方法をまとめます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【ワーホリ前】必須!ワーホリの目的をはっきりさせる
「なんとなくワーホリ行ってみたい」「なんか海外で暮らすのかっこいい」と思っている大学生の人は、帰国後の就活で痛い目を見ることになります。
ワーホリを就活に不利にしないためには、「自分はなぜワーホリに行くのか」「ワーホリで何を得たいのか」を明確にしておく必要があります。これは頭の中で考えるだけでなく、できればノートなどに書き出してください。書くことで頭も整理されるし、なにより渡航先で弱い心になったとき、読み返して決意を新たにすることができます。
【ワーホリ中】先手必勝!遠隔で就活を始める
就活を有利に進めたいなら、ワーホリ中から活動を始めておくのがおすすめ。わたしはこれをしたから就活が上手くいったのだと思っています。
特に、
- 逆求人(スカウト就活)サイトに登録する
- 就活関連の本を読む
この2つはぜひやってほしい!以下、それそれおすすめのツールや本をご紹介します。
おすすめスカウト就活サイト
スカウト型就活とは、学生がフォーマットに従って自分のプロフィールを登録しておくと、それを読んだ企業人事の方からスカウトが届くというもの。中小から大手企業まで、自分だけに向けた「〇〇さんのプロフィールの〜〜というところが魅力的でした。ぜひうちの選考に来てください!」というオファーが来るのです。
近年リクナビやマイナビだけでなく、こうしたスカウト系サービスがかなり勢力を伸ばしてきています。海外にいる間にプロフィールをきちんと登録しておくと、Skypeなどで海外にいながらにして面談をしてもらえたり、帰国後の面談や選考の日程を押さえてもらえたりといったメリットがあります。個人的には本当におすすめ。ぜひ登録しておいてください。
①キミスカ
キミスカは、プロフィールを登録しておくことでたくさんの企業からスカウトをもらうことのできる就活サービスです。スカウトにいくつかレベルがあり、いちばんスカウトの届きやすいサービスかも。「確実にスカウトをもらいたい!」という人にはぜひ登録しておいていただきたいサイトです。
ちなみにこちらの運営をしている会社にわたしは長期的にお世話になったので、ちゃんとした素敵な会社であることも保証いたします(●ˊᵕˋ●)笑
▶︎キミスカ
②ニクリーチ
ニクリーチは、ビズリーチの提供する「お肉を食べながら人事と話せる」スカウト型就活サービスです。比較的簡単なプロフィールを登録するだけで、ランチつきの面談や選考にスカウトされることがしばしば。
「スカウトが届かなくても、お肉を食べれるイベントを開催するため、誰でもお肉をゲットできるチャンスがある!」って、なんだかすごいですよね笑 タダメシをいただきながら企業のお話を聞くことができるというおもしろい内容ですが、しっかりしたサービスです。わたしもよく使っていました。
③ビズリーチキャンパス
同じくビズリーチの運営するサイトですが、こちらはOB/OG訪問マッチングサービス。わざわざ大学のキャリアセンターに行かなくても、先輩と直接連絡をとって話を聞くことができます。
▶同じ大学出身の先輩に話を聞けるOB/OG訪問ネットワーク「ビズリーチ・キャンパス」 ︎
④オファーボックス
登録企業数のとにかく多いオファーボックスもおすすめ!
アプリが使いやすいのもうれしいポイント。プロフィールは詳しく書きましょう◎
おすすめ就活本
この本は就活前後に読んだ中でも最もおすすめできます!
- 企業が新卒社員に求めていること
- 「仕事力」とは何なのか
- 表現力を高める方法
などがわかるので、ぜひ読んでください😊
これもおすすめできる本。
- 自己分析のやり方
- 自己分析から自己アピールにつなげる方法
- 自己分析を内定につなげた先輩たちの体験記
などが載っており、エントリーシートを書いたことがない人にはかなり参考になると思います。
「そもそも世の中にはどんな仕事や 業界があるの?」という人の最初の一冊におすすめ。業界と職種を網羅的に整理してくれた、就活におけるガイドブックのような本です。
わたし自身、「自分がやりたいことってなんだろう?」「いま知らない業界や職種の中にも、自分のやりたいことはあるのではないだろうか?」と考え、この本を読みました。とてもよかったです◎
【ワーホリ後】ワーホリで学んだことの言語化
自分がワーキングホリデーを通して何を学んだのか、企業の方に筋道立てて説明できるようにしましょう。
ワーホリというとどうしても「海外!」「英語力!」みたいなイメージが強くなってしまいますが、本質は部活やサークル、アルバイトでの経験をアピールするのとまったく同じです。たとえば、
自分は社会人経験もなく、ワーホリ先でオフィス系の仕事を手に入れるのは至難のわざだったが、日本で培った経験をもとにアピールを重ねて希望通りの仕事を得た
というのでもいいし、
はじめは語学学校でクラス内対立があったが、これではいけないと思い、全員が参加できるパーティーを企画した結果、クラスの親睦が深まった
というようなことでもいいのです。このように就活の自己PRやガクチカ(学生時代に力を入れたこと)のアピールでは、「自分がどんな経験から何を学んだのか」を伝えるというのが本質です。
こうしたことを、就職活動が本格化するまでに自分の中で言語化しておきましょう。
◆いつ帰国すればいい?
これは悩みどころですが、わたしは一般的に就活が本格化する2,3月よりは早くに帰ろうと決めていました。結果的に10月に帰国したのはかなりよかったと思っています。
就活スケジュールはまた変更になると思いますが、「ひとより一歩早め」を意識しておくことは重要です。
みおりんのワーホリ&就活体験談
最後に、大学3年修了の3月から翌年度の10月まで7カ月半の間ワーホリに行っていた、私みおりんの就活体験談をご紹介します。わたしが就活を見据えた上でどのようにカナダでのワーホリ生活を送っていたか、簡単に振り返ってみたいと思います🇨🇦
大まかなイメージはこんな感じ。
以下、時期ごとに詳しくご紹介します。
渡航前
大学のキャリアサポートセンターに相談
留学もしくはワーキングホリデーに挑戦しようと決めてから、わたしは休学によるこうしたチャレンジが就活にどのように影響するかを知るため、大学のキャリアサポートセンターを訪れました。
そこで30分程度のカウンセリングをしていただき、
- 特殊な企業でもない限り学年を1つおりることは何の影響もないこと
- ワーホリは就活にとってプラスにもマイナスにもならないこと
を教えてもらいました。これらについては一般論としてどちらも正しかったなと感じています。
夏の短期インターンシップに参加
翌年の就活本番を見据え、練習のつもりでインターン用のES(エントリーシート)を出したり、受かったインターンに参加したりしていました。この年に参加したのは3社ほどです。
渡航1カ月目(3月)
英語の勉強と仕事探し
わたしは就活を見越して1年より早く帰るつもりだったため、語学学校に通う期間も6週間と短めに設定していました(一般的には3〜6カ月)。
この短期間に英語力を上げ、そして英語力や仕事力のつくジョブを見つけなければ!ということで、渡航してすぐから仕事探しを始めていました。語学学校でも、日本人とはつるまず韓国やブラジルから来た友人とたくさん話すようにしていました。
『新卒採用基準』を読む
また、やはり就活がとても不安だったため『新卒採用基準: 面接官はここを見ている』という本をKindleで買って読みました。
渡航2〜3カ月目(4〜5月)
英語力のつく仕事をゲット
紆余曲折の末、留学エージェントのお仕事に就けることに。多くの日本人ワーホリの方が日本食レストラン(ジャパレス)の仕事になる中で、「日本人以外と密に関わる仕事」「英語力の必須となる仕事」「飲食や小売店ではなくオフィスジョブ」という点にこだわった結果、希望通りの職を得ることができました。
といっても、ここまでは簡単ではありませんでした😥また、最初はパートタイム採用のため仕事を掛け持ちする必要があり、夏まで現地のジェラートカフェでの仕事にも取り組んでいました。
渡航4カ月目(6月)
『業界&職種ガイド』を読む
留学エージェントの仕事が本格化する中、就活については「まずは業界を俯瞰したい!」と思い、マイナビの『業界&職種研究ガイド』をKindleで購入して読みました。Kindleは海外にいながらにして日本の書籍を読めるので本当に便利…!
渡航5カ月目(7月)
『サプライズ内定』を読む
まだまだ就活が不安だったわたし。7月には『サプライズ内定 なぜ彼らは大手企業に内定できたのか!』という本をKindleで読みました。
渡航6〜7カ月目(8〜9月)
現地の留学エージェントに相談
引き続き就活が不安すぎたわたしは、現地のカナダジャーナルという留学エージェントに就活相談をしに行きました。
カナダジャーナルは、わたしがワーホリ渡航にあたり支援していただいた日本のエージェントさんが契約している現地エージェント(日系)です。このため、無料で相談をすることができました。
日本からも直接申し込めますので、エージェント選びで迷っている方にはぜひおすすめします。(手数料が一切かからず、対応もとてもよかったです)
▶日本人スタッフがきめ細かいサポートをいたします、安心な留学をするなら【カナダジャーナル】
担当の方からは、レジュメ(履歴書)を持っていけばマッチした日本の企業を紹介してくれるというようなことを説明されました。詳細はわかりませんが、人材採用をしたい日本の会社と留学エージェントが連携しているようです。
秋のインターンシップにES応募
帰国後すぐに2019卒のインターンに参加したかったので、いくつかエントリーシートを出しました。
前年度はほとんど通らなかったのに、今回はほぼすべて審査に合格することができ、結果として帰国後に10くらいのインターンに参加することになってしまいました💦
逆求人サイトに登録
これ!これこそがわたしがワーホリや休学でビハインドを持ちつつも、就活をスムーズにできた最大の要因です。
わたしはワーホリ中、カナダにいながらにして日本の社会人の人に相談をしたり、オンラインでOB/OG訪問ができないだろうか?と考えて調べていました。そんななか、こうした逆求人による就活があるのだと知り、プロフィールを登録したんです。(おすすめのサイトは【ワーホリ中】先手必勝!遠隔で就活を始めるのところでご紹介したので、参考にしてくださいね。)
すると、帰国前からいくつかの企業のスカウトをいただくことができました。
オンライン面接を受け始める
そのうち1社は、カナダにいるときにSkypeで面談をしてくださいました。(そのときの人事担当者の方とはいまでも仲良しで、飲みに行ったりもしています🍻)
また、他の会社も帰国後すぐの面談予定を組んだり、インターンの面接を組んだりしてくださいました。
渡航8カ月目/帰国1カ月目(10月)
家が決まる前に就活スタート
東京で新しい一人暮らしの部屋を探しながら、併行して就職活動を始めました。カジュアルな面談からインターンの選考など、東京を駆けずり回っていました笑
11月頭に引っ越しするまでは、彼氏の家と実家を行き来していました。
帰国2〜5カ月目(11〜2月)
11月以降もスカウト就活を基軸にしながら、大手のインターンシップに参加したり、OB/OG訪問のマッチングサイトでアポの取れた方とお会いしたりしていました。
最終的に2月上旬に内定をいただいた会社をとても気に入ってしまい、3月1日の就活解禁日を待たずにわたしの就活は終了。本選考に応募したのは10社ほどで、内定は数十人規模のベンチャーから数万人規模の大手企業まで8社からいだきました。
◆東大生だから就活が上手くいった?
東大だと学歴の見栄えがいいから就活が成功したのだと思う方もいるかもしれません。
もちろんそれがゼロではないと思います。ですが、東大の中にも就活で内定が出ず、やむなく留学や大学院進学に切り替えた友人が何人もいること、現在の大卒の内定率が大学の偏差値に関わらず90%を超えていることを考えると、「学歴があるから就職しやすい」「学歴が低いと就職しにくい」という時代ではもうありません。就活もワーホリも同じで、経歴ではなく「目的意識をもって行ったチャレンジがあり、それを人に上手に伝えられるか?」が大切です。
まとめ
大学生の休学ワーホリと就活との関係を詳しく見てきました。
結局のところ、ワーホリそれ自体は就活に不利になるわけでも有利になるわけでもありません。何事もそうですが、最後は「自分は学びを得られたのか、得られなかったのか」が大事になってきます。
ワーホリを検討している大学生の方は、自分はそうした決意を持って海外に行けるか?を考えてみてください。
すでにワーホリを決めている大学生・ワーホリ中の大学生の方は、帰国までにこうしたことを徹底できるよう努めてみてください。
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